ANAホールディングス(HD)は25日、新たに77機の航空機を発注すると発表した。同社として過去最多の発注数となる。コロナ禍で機材投資を抑えていたが、需要が高まる国際線の強化などを図る。
国際線向けには米ボーイングの中型機「787―9」を18機発注する。低燃費で大型機並みの航続距離をもつ787型機を増強し、特に需要が伸びるアジアや北米行きの路線の輸送力向上を図る。
国内線向けには、ブラジルのエンブラエルの小型機「E190―E2」を20機発注する。ANAHDがエンブラエル社の航空機を導入するのは初めて。国内線では現在、座席数が160ほどのボーイング737型機がメインだが、「需要に対して供給が多すぎる」(同社幹部)状態だったという。今回発注する小型機は座席数が100席ほどのため、空席を減らして収益性を高めることにつながるとしている。
ほかに欧州エアバスにも発注…