日本や米国、中国、ロシアなど21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が15日午前(日本時間16日未明)、南米ペルーで開幕する。関税の大幅な引き上げを掲げるトランプ前大統領が米大統領選で勝利し、保護主義的な政策への警戒感が広がる中、首脳会議ではルールに基づく自由貿易の重要性で一致したメッセージを出せるかが焦点となる。
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首脳会議は2日間の日程で、気候変動対策や女性の経済的地位の向上についても議論する。日本からは石破茂首相が出席し、自由で開かれた貿易・投資環境の重要性を強調したうえで、世界貿易機関(WTO)を中核とするルールに基づく多角的貿易体制を支持する考えを示す。また、質の高いインフラ投資などでアジア太平洋の持続可能な成長に貢献していくと訴える。
日本政府関係者によると、首…