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ラオスの首都ビエンチャンで7月25日、インタビューに応じるASEAN事務総長のカオ・キムホン氏=リズキ・アクバル・ハサン撮影

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議と関連会議がラオスの首都ビエンチャンで開かれるなか、カンボジア出身のASEAN事務総長カオ・キムホン氏が25日、取材に応じた。クーデターで国軍が実権を握る加盟国ミャンマーの情勢に対し、ASEANの「継続的な関与を望んでいる」と語った。

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 25日の外相会議には、ミャンマー政府から外務事務次官が出席。ASEANはミャンマー国軍が任命した外相らを会議に招待しておらず、今年1月の外相会議まで、約2年にわたり、ミャンマー代表は参加していなかった。カオ氏は「ミャンマー代表は(出席を通じ)加盟国の意見や懸念に耳を傾ける機会を得た」と参加を評価した。

 今回の会議ではミャンマー情勢の議論に、将来的に中国やインドなどを巻き込む新枠組みの構想についても話し合った。カオ氏は「中国やインドはASEANのパートナー国。ミャンマーを支援する我々の役割を支持している」と説明。発足時期に関しては、「(25日に)最初の話し合いが行われたばかり。まだ分からない」と話した。

 南シナ海の領有権をめぐるフィリピンと中国の緊張の高まりも、域内の懸案の一つだ。カオ氏は「ASEANの外相は緊張緩和に向けた努力について話し合っている」とし、南シナ海での紛争回避を目指す行動規範(COC)の策定を急ぐ必要性を指摘した。

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