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マレーシアの首都クアラルンプールで2025年5月26日、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の会合を前にシンガポールのウォン首相(左)を迎えるマレーシアのアンワル首相=ロイター

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が26日、マレーシアの首都クアラルンプールで始まった。トランプ米政権の高関税政策への対応が主題となる中、27日には中国と、サウジアラビアなど中東6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)との首脳会議を初開催する。対米交渉でASEANの取り得る策が乏しい中、米国以外の相手と関係を深める動きを加速させている。

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 トランプ大統領が4月に「相互関税」の詳細を発表して以降、ASEANの首脳会議は初めて。第1次トランプ政権下で過熱した米中摩擦を回避しようと、中国から生産移転が相次いだASEAN各国には、カンボジアの49%やベトナムの46%など、世界でも高水準の税率が課された。米政権は税率の一部発動を90日間猶予しており、各国が米国との個別交渉を進めている。

中国とのFTA改定も

 2023年のASEANへの…

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