BMX男子パークで優勝し、金メダルを見せる中村輪夢=小林一茂撮影

 アクションスポーツの国際大会「Xゲームズ」の大阪大会は21日、京セラドーム大阪で自転車BMXフリースタイル・パーク男子決勝があり、中村輪夢(りむ)(ウイングアーク1st)が87・00点で初優勝を果たした。この種目での日本勢の優勝は初。

 スケートボードの女子ストリート決勝はクロイ・コベル(オーストラリア)が制し、伊藤美優が日本勢最高の2位。松本雪聖が3位に入り、パリ五輪金メダルの吉沢恋(ここ)(ACT SB STORE)は4位だった。

憧れた舞台、「力まないのが一番」

 初の金メダルを手にした23歳の中村は、感慨深げに言った。「17歳から挑戦してきて、ここまで長かった」

 京都出身で、地元の関西では初開催の大舞台。「力まないのが一番。着地をきれいにすることを心がけた」。決勝の1本目で87・00点の高得点をマーク。五輪メダリストのライバルたちに重圧をかけ、相手の転倒も味方した。

 3歳からBMXを始めたこの種目の先駆者にとって、五輪より先に憧れたのがXゲームズだった。「小さいころから何度も映像で見て、日本人には無理、みたいなところもあった」と振り返った。

 注目を集めた東京五輪とパリ五輪では5位。悔しさも味わっただけに、優勝の意義は大きい。「これを見て、子どもたちがBMX面白い、と思ってもらえたら」

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