放送倫理・番組向上機構（BPO）は14日、テレビ東京が2023年3月に放送した「激録・警察密着24時‼」に対して放送倫理検証委員会が今年1月に出した意見書の一部を修正したと発表した。
テレビ東京の番組は愛知県警が捜査した「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反容疑の事案を取り上げた。会社役員ら4人が逮捕されたと放送したが、3人の不起訴に触れないなど複数の問題があった。
意見書内には「警察は、実は商標法違反でいったん男性を逮捕している。しかし、この時点で、『鬼滅の刃』の版権元の出版社が出願した主要キャラクター3人の羽織の柄の商標登録は、登録を却下されていた。結局、商標法違反での立件もなされなかったのである」という記述があるが、このうち「この時点で～却下されていた」の部分を削除した。
会社役員側の代理人弁護士からBPOに対して、会社役員らが商標法違反で逮捕された際（同容疑については後に全員が不起訴）の逮捕容疑は「羽織の柄」とは関係のない別の内容であるのに、関係しているかのように書かれており誤っているとの指摘があった。BPOは「『読み手に誤解を生じさせる可能性がある』と考え修正しました」としている。
