レジの前に積まれた鹿せんべい。売れ行きは上々という=2024年7月25日、奈良市池之町、伊藤誠撮影

 奈良市の世界遺産・興福寺近くのコンビニエンスストアが、奈良県内の特産品や土産物を独自に取りそろえ、国内外の観光客に評判だ。中でも奈良公園でおなじみの「あの商品」が、売り上げを支えているという。

地場産品が充実

 秋の采女祭(うねめまつり)で知られる猿沢池の南東。奈良県外国人観光客交流館「猿沢イン」地下1階にある「ニューヤマザキデイリーストア 奈良猿沢Deer店」は、地場産品コーナーの面積が店舗(約100平方メートル)の半分を占める。

 店を運営する一般財団法人「県ビジターズビューロー」は、コンビニだけでなく、県のアンテナショップとしての機能も持たせている。それもあって、フランチャイズでありながら、「何をどう売るか」は現場の自主的な判断に任されているのが大きな特徴だ。

 店長の高瀬麻美さん(38)と相談しながら、地場産コーナーに並べる商品選びや仕入れなどを取り仕切っているのは、副店長の岩橋直子さん(62)だ。

 お客の8割は外国人。三輪そ…

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