(12日、プロ野球 横浜DeNAベイスターズ5―4東京ヤクルトスワローズ)
4連敗中のDeNAに漂っていた重たいムードを、伸び盛りの若手コンビが振り払った。
三回、先頭の8番森敬斗が二塁内野安打で出塁し、犠打で1死二塁。ここで左打席には1番梶原昂希。内角のスライダーを詰まりながらも左前にはじき返すと、森敬が快足を飛ばして先制の本塁に滑り込んだ。
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梶原は「(森)敬斗は足も走塁技術もある。何とかかえってきてくれる、と気楽に打席に入れる」。自身も後続の内野安打で、判断よくホームを踏んだ。
23歳の森敬は守備の要の遊撃手、25歳の梶原はリードオフマンとして昨季途中にブレーク。今春はともに日本代表「侍ジャパン」に招集された。
ただ、森敬はオープン戦で打率1割未満と振るわず、梶原も不振。2軍戦にも出場して復調のきっかけを探ってきた。
開幕からの12戦で先発に固定されているのは、主将の牧秀悟を除けば、森敬と梶原だけ。2人にかける三浦大輔監督の期待は大きい。
勝率を5割に戻し、「(森)敬斗が何とか出塁して、送って、梶原がきっちりかえす。良い攻撃だった」と監督。六回、梶原は貴重な追加点を奪う適時二塁打も放った。
昨季は26年ぶりとなる日本一に輝いたDeNA。2人は前回1998年の時はまだ生まれていなかった。27年ぶりのリーグ優勝と、前回はかなわなかった「日本一連覇」へ。このコンビのさらなる成長が欠かせない。
ケイ、今季初勝利
ケイ(D) 7回2安打無失点9奪三振の快投で、今季初勝利。「目標通り浅いカウントでアグレッシブに攻めていくことができた」