世界で初めて人工知能(AI)を包括的に規制する欧州連合(EU、本部・ブリュッセル)の「AI法」が21日、加盟国の閣僚らでつくるEU理事会で承認され、成立した。日本を始め多くの国がルールづくりを模索するなか、4・5億の域内人口を抱えるEUの新たなルールは今後、「世界標準」になる可能性もある。
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AI法は、民主主義や基本的人権、法の支配を守りながら、人間を中心にして信頼できるAIの普及を目的とする。技術そのものではなくAIの使い方による影響のリスクを分類。市民の権利を守るために規制し、事業者に説明責任などの義務を課す。
リスクは4分類され、高いほど規制は厳しくなる。
たとえば、▽犯罪行為を促す…