欧州連合(EU)の行政機関、欧州委員会のセジュルネ上級副委員長(産業戦略担当)は12日、日本を「お手本」として重要鉱物を備蓄したり、EU加盟国によって共同で調達したりする考えを示した。重要鉱物は防衛システムやデジタル技術に欠かせず、防衛戦略上の重要性が高まっている。
昨年副委員長になったセジュルネ氏は15~17日、就任後初めて日本を訪れる。これに先立って日本メディアの取材に応じた。ともに日本を訪問するのは、重要鉱物、電気自動車(EV)などの電池、バイオテクノロジーの3分野のEU域内企業の幹部といい、ビジネス面での連携強化を模索する。
欧州委は今年7月、武力紛争など危機的事態に備えた必需品の備蓄計画を初めて発表。食料や医療品などと並び、重要鉱物も対象に加えられた。
セジュルネ氏は、ロシアによ…