欧州自動車大手のステランティスが発表した電気自動車「600e」を紹介する同社日本法人の打越晋社長=2024年9月10日、東京都内、西山明宏撮影

■経済インサイド

 二酸化炭素を多く排出するガソリン車から、電気自動車(EV)へ――。脱炭素の流れをくんでEVが世界の自動車市場の主役になるかと思いきや、最近は販売に勢いが見られない。果たして、EV市場の成長は、一過性で終わるのか。

 「プラグインハイブリッド(PHV)からガソリンエンジンに至るまで、すべてのパワートレインを展開していく」

 フィアットやプジョーなどを傘下に持つ欧州大手のステランティスが9月に東京都内で開いた新車発表会。日本法人の打越晋社長の言葉には、EV市場の変調がにじんでいた。

 同社は、2030年に世界でのEV販売台数を500万台とする戦略を描く。同社の世界販売台数(23年)の約8割に相当する。とりわけ欧州では同年までに新車販売をすべてEVにする方針だ。

成長は減速、米国でも欧州でも中国でも

 この日の発表会では、日本市…

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