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駆動システムや回生ブレーキなどを統合して制御する技術を搭載したアイシンの試作車。高低差やカーブの多いコースでの実電費向上をアピールした=北海道豊頃町、同社提供

 トヨタ自動車グループの部品大手、アイシン(愛知県刈谷市)が、人工知能(AI)などを使って電気自動車(EV)の主要部品をまとめて制御する技術開発に取り組んでいる。ガソリン車の燃費にあたる「電費」を向上させ、EV普及の課題である充電1回あたりの航続距離を延ばすことを狙う。

 アイシンは、モーターや減速機、電力を制御するインバーターが一体化した駆動システム「イーアクスル」や、減速時にエネルギーを回収する「回生ブレーキ」など、EVの主要部品を数多く開発、製造している。イーアクスルでは、大きさを既存の約半分に小型化する新型を開発中で、2027年に商品化の予定だ。

急カーブを先読み、減速促す

 それぞれの部品の性能を高め…

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