トラック大手の日野自動車は21日、荷台部分に机やイスなどを備えてオフィスのような居室を持つ電気自動車(EV)トラックを公開した。価格は非公開。災害時や屋外でのイベント時の活用を見込む。
普通免許で運転できる同社の小型EVトラック「日野デュトロ Z EV」をもとにつくった。約8立方メートルある荷室をオフィスに改装。折りたたみ式の机やリクライニングできるイス、エアコンと電源もある。走行中は利用できないが、移動先で使える。
部品の配置の都合で床を低くできる電動トラックの特性を生かした。営業担当の山中克也さんは「小回りがきいて誰でも運転できるので、広くニーズがある。自治体などに導入の提案をしたい」と話した。
トラックは21日から自動車技術会が横浜市で開いている自動車技術の見本市「人とくるまのテクノロジー展」で公開している。