F15戦闘機=航空自衛隊のホームページから

 中谷元・防衛相は12日の記者会見で、航空自衛隊F15戦闘機を米国、カナダ、英国、ドイツに14日から約2週間の日程で派遣すると発表した。空自戦闘機のカナダと欧州への派遣は初めて。中国を念頭に、北大西洋条約機構(NATO)加盟の同志国との防衛交流の深化を示す狙いがある。

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 発表によると、F15戦闘機4機のほか、輸送機など4機の計8機が4カ国を親善訪問する。中谷氏は「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が一体不可分であり、相互に関連しているという共通の認識を体現するものになる」と強調した。

 防衛省関係者によると、異例の長距離飛行となるため、通常は2機編隊のところを予備を含め4機編隊とした。共同訓練も検討されたが、飛行距離が長いうえ、慣れない環境での訓練はリスクが高いと判断し、今回は見送られたという。

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