人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのイメージイラストで知られる画家の天野喜孝(よしたか)さん(73)が18日、伏見稲荷大社(京都市伏見区)に17面のふすま絵を奉納した。墨の濃淡を生かし、女神やキツネ、白馬、竜などを描いた。
「INARI」と題し、光と闇の世界を表現した。今月10日から社務所で制作し、18日に描きあげた。午後には本殿で奉納奉告祭があった。
天野さんは2023年、作家の夢枕獏さんらと手がけた作品を大社に奉納した。その縁で、天野さんから「描かせてほしい」と大社に相談し、今回の奉納が実現した。
天野さんは「伏見稲荷大社の世界、世界の神話が表現できれば、と思って描いた。描いている時間は、新鮮で、至福の時間でした」と語った。
当面は一般非公開だが、大社は今後、一般公開を検討したいという。