米連邦準備制度理事会(FRB)は28、29の両日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、昨年9月から3会合続けてきた利下げを停止する見通しだ。物価高(インフレ)がなかなか沈静化しないため。ただ、トランプ大統領は政策金利の高止まりを快く思っておらず、FRBに対して利下げ圧力を強めるのは必至だ。
米国のインフレは、ピーク時に比べれば落ち着いてきた。2022年に一時約40年ぶりの前年同月比9%台を記録した米消費者物価指数(CPI)の上昇率は、エネルギー価格の低下もあり、24年9月には2.4%まで低下した。
FRBも同月のFOMCで利下げを決定。その後の会合でも利下げを続け、現在の政策金利水準はピーク時から1.0%幅低い年4.25~4.50%となっている。
だがここにきて、インフレは…