米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、年末時点の政策金利の水準見通しを示す。前回3月の見通しでは「年3回」の利下げが見込まれたが、物価高(インフレ)の抑え込みはその後十分に進まず、予想利下げ回数は減らされそうだ。金融引き締めの長期化が意識されれば、為替相場の円安ドル高圧力は強まりかねない。
激しいインフレを抑えるため、FRBは政策金利を急ピッチで引き上げ、現在は2001年以来の高水準となる5.25~5.50%で維持している。FRBがいつ利下げに転じるかが市場の最大の関心事になっている。
今月11、12日には、金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。インフレ圧力の根強さを踏まえ、7会合連続となる金利の据え置きを決める見通しだ。
一方で今回のFOMCでは…