米ワシントンで2025年9月4日、米連邦準備制度理事会(FRB)の理事就任のため、上院銀行委員会でのヒアリングを受けるスティーブン・ミラン氏=AP

 トランプ米大統領から米連邦準備制度理事会(FRB)理事に指名されたスティーブン・ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が4日、承認に向けた連邦議会上院銀行委員会の公聴会に出席した。ミラン氏は、FRBの独立性を重視する考えを示し、トランプ政権から利下げを求められていないと述べた。

 FRBの理事は、大統領が指名し、上院が承認して就任する。ミラン氏は8月に理事の1人が辞任を表明したことを受けて指名された。FRBに利下げを求めているトランプ氏の考えに近いとされている。

 4日に開かれた公聴会では、議員からFRBの独立性に関する質問が相次いだ。ミラン氏は「中央銀行の独立が、優れた経済をもたらすことにおける長期的な成功の鍵になる」と話した。トランプ政権の誰かに利下げに投票するよう求められたことはあるかと問われ、否定した。承認された場合の任期は来年1月末までで、その間はCEAの委員長職を休職する意向も示した。

 FRBの理事はパウエル議長…

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