主要20カ国・地域(G20)外相会合の会場=2025年2月20日、ヨハネスブルク、今泉奏撮影

 南アフリカのヨハネスブルクで20~21日、主要20カ国・地域(G20)外相会合が開かれた。南ア政府による土地制度の改革などをめぐり、米国は反発し、ルビオ国務長官が欠席。二国間の溝が、G20がめざす先進国やグローバルサウス(新興・途上国)などの多国間の対話に影を落としている。

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 アフリカで初の議長国となった南アのラマポーザ大統領は開会式で、白人政権下でのアパルトヘイト(人種隔離)政策を乗り越えた歴史を念頭に「南アの経験から、対話を通じた紛争の平和的解決こそが、公正かつ永続的な平和の礎となると確信している」と演説。ウクライナや中東、アフリカでの紛争を終結させるためには、「国連憲章や国際法の原則が極めて重要だ」と強調した。

アパルトヘイト政策の根底にある土地の問題

 南アでは20世紀の大半を通…

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