記者会見する加藤勝信財務相=2024年10月2日午後5時15分、東京都千代田区、高木真也撮影

 主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が23日、米ワシントンで開幕する。世界経済の見通しや、途上国の債務問題などについて、意見が交わされる予定だ。各国がどのように協調し、課題を解決していくかが焦点となる。

 G20は、世界経済の様々な課題について検討する国際的な枠組み。今回の会合には、日本から加藤勝信財務相と、日本銀行の植田和男総裁らが出席する。神田真人前財務官の後任となった三村淳財務官も、財務省の国際金融部門トップとして初出席する。

 会合では、低所得国の債務負担軽減策が焦点の一つとなる。近年では中国やインドなどG20を構成する新興国による貸し付けが増えており、救済には先進国だけでなくG20が協調する必要がある。2020年にその枠組みができ、今回、得られた教訓を文書にまとめて公表する方向で調整している。

 また、経済危機の影響で債務不履行に陥ったスリランカなどでの取り組みや、一時的に資金繰りに困っている国への対応策についても検討する。

 このほか、世界経済のリスク…

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