主要7カ国(G7)の外相は6日、中国軍が台湾周辺で行った軍事演習について、「深い懸念を表明する」との声明を発表した。
- 台湾周辺で中国軍の演習続く 名称を公表し実弾演習も、米側は非難
声明は、台湾周辺での軍事演習が頻度を増していると指摘し、「中台関係の緊張を高め、世界の安全と繁栄を危険にさらしている」と非難。「平和と安定を脅かすいかなる一方的な行動にも反対する」とした。その上で「建設的な対話による問題の平和的な解決」を求めた。
中国は1~2日に軍事演習を実施した。3月に中国を「境外敵対勢力」だとする認識を示した台湾の頼清徳(ライチントー)政権への圧力を強める狙いがあったとみられる。中国軍は昨年5月と同10月にも台湾を取り囲むように演習を実施していた。