台湾周辺の海域を航行する中国の空母「山東」。台湾軍が3月31日に撮影した=台湾国防部提供

 主要7カ国(G7)の外相は6日、中国軍が台湾周辺で行った軍事演習について、「深い懸念を表明する」との声明を発表した。

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 声明は、台湾周辺での軍事演習が頻度を増していると指摘し、「中台関係の緊張を高め、世界の安全と繁栄を危険にさらしている」と非難。「平和と安定を脅かすいかなる一方的な行動にも反対する」とした。その上で「建設的な対話による問題の平和的な解決」を求めた。

 中国は1~2日に軍事演習を実施した。3月に中国を「境外敵対勢力」だとする認識を示した台湾の頼清徳(ライチントー)政権への圧力を強める狙いがあったとみられる。中国軍は昨年5月と同10月にも台湾を取り囲むように演習を実施していた。

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