ライフジャケットを着用し、川で生き物を観察する子ども

 大型連休の後半戦、子どもを連れて行楽地に出かけたり、帰省したりする人も多い。普段とは違う環境で心も弾む。でも、そんな時こそ子どもが事故や犯罪に巻き込まれないように注意が必要だ。専門家と一緒に対策を考えた。

迷子は事前対策を 「SOSカード」持たせて

 「旅先や帰省先など非日常の環境では無防備になりやすく、大人が安全面についても事前に準備をしてほしい」。日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子理事長はこう話す。レジャー施設や高速道路の休憩施設など人目が多い場所は安全そうに見えるが、大人の関心や視線は拡散しがち。困っている子どもがいても、周りの大人は気づかない危険性があるという。

 小さな子どもは迷子になって焦ると、思いも寄らぬ方向にどんどん歩いていってしまう。何よりも子どもから目を離さないことが大切だが、事前にできる対策として宮田さんは、目立つ帽子や洋服を着用させる▽服装を写真に撮っておく▽迷子になったらその場にとどまるよう伝える▽家族の連絡先を上着内側に縫い付ける――といった対策を提案する。

 周りの大人に助けを求めるこ…

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