化石エネルギーが中心の産業や社会の構造を、クリーンエネルギー中心へと転換するGX(脱炭素化、グリーントランスフォーメーション)。気候変動に対応するための第一歩として期待も高い。北海道と札幌市はGXに関わる産業や金融機関、投資マネーを呼び込み、地域経済を成長させようともくろむ。GXは北海道を変えるのか――。

  • Q&Aで解説 北海道・札幌市の「GX金融・資産運用特区」とは?
  • 金融特区は成功するのか?高い税制優遇のハードル 沖縄の失敗に学ぶ

 GX金融・資産運用特区のメリットをどう引き出すか――。企業や投資を呼び込む具体策を考える「『地方税の税制優遇』検討懇談会」が29日、初会合を開いた。北海道と札幌市が事務局になり、トヨタ自動車や三井住友フィナンシャルグループなど大手企業幹部や大学教授らが参加する。座長に就いた石井一英・北海道大学教授は「道民に有益となるような検討を期待したい」とあいさつした。

 企業や市民に向けた活動のキックオフとなるフォーラムも11日、札幌市内で開かれた。

 「100年に一度の大きなチャンスが訪れています」

 札幌市の町田隆敏副市長は…

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