基幹ロケット「H3」の打ち上げを年7回以上に増やすため、文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は発射場の設備強化に乗り出す。関連の費用として、政府は2025年度当初予算案と24年度の補正予算に計18億8千万円を盛り込んだ。
H3は初号機が打ち上げに失敗したが、その後の2号機から4号機までは成功している。
文科省はH3による人工衛星の打ち上げ受注を増やしたい考えだが、現状では年6回が精いっぱいだ。発射場がある種子島宇宙センター(鹿児島県)の設備が不十分なことが要因だ。
ロケット燃料のうち、液体酸…