中間貯蔵施設を視察後、取材に応じる国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=2025年2月19日、福島県大熊町、波多野陽撮影

 国際原子力機関(IAEA)トップのグロッシ事務局長が19日、東京電力福島第一原発事故後に出た除染土を保管している中間貯蔵施設を初めて視察した。

 福島県内では事故で汚染された地域の放射線量を下げるため、地表をはぐなどの除染が広く行われた。作業で出た土や廃棄物は除染土と呼ばれ、東京ドーム11個分が同県大熊町と双葉町にまたがる同施設に運び込まれている。

 国は2045年までに除染土を福島県外で最終処分すると改正法に定め、放射性物質の濃度が低いものは再生利用して、公共事業で消費することで処分量自体を減らす方針だ。

 IAEAは昨年9月の報告書…

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