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米国による攻撃後の2025年6月22日に撮影されたイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設の衛星写真。米マクサー・テクノロジーズ提供=ロイター

 国際原子力機関(IAEA)は4日、イランで活動していた査察官のチーム全員がオーストリア・ウィーンの本部に向けてイランから退去したと明らかにした。イランはイスラエルと米国による核施設への攻撃を受けた後、IAEAの対応が適切でなかったとして、IAEAへの協力を停止する法律の施行を2日に発表していた。

 査察官がいなくなったことで、攻撃にともなうイラン核施設の被害やウラン濃縮などの活動に関する透明性が一層失われることになりそうだ。

 IAEAはX(旧ツイッター)で「紛争中もとどまっていた査察官チームは安全に出国した」と投稿。さらにグロッシ事務局長の言葉として「監視・検証活動をできるだけ早く再開するための具体的な方法について協議することが重要だ」とイランに呼びかけた。

 イランは、核不拡散条約(N…

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