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国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長=2025年6月9日、ロイター

 イランが国際原子力機関(IAEA)との協力を一時停止している問題で、IAEAのグロッシ事務局長は26日放送の米FOXニュースのインタビューで、「退去していた査察官の第1陣がイランに戻り、活動再開の準備に入っている」と明かした。

 イスラエルと米国がイランの核施設などを攻撃した6月の「12日間戦争」後、イランの批判を受け、IAEAの査察官全員がイランを退去していた。核問題でイランには外交解決に向けた欧米諸国からの圧力が高まっており、査察官が戻ることで、IAEAとの関係正常化を印象づける狙いもあるとみられる。

 グロッシ氏はインタビューで「イランは核不拡散条約(NPT)加盟国として査察を受けなければならない。破壊された施設を含めてイランには多数の核関連施設があり、どう査察を再開するかイラン当局と協議している」と語った。

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