国際原子力機関(IAEA)の高官が11日、イランを訪問し、イランとの関係正常化について協議した。イランの国営通信などが報じた。イスラエルと米国がイランの核施設などを攻撃した6月の「12日間戦争」後にIAEA査察官らがイランを退去して以来、IAEA関係者が同国を訪れるのは初めて。
IAEAのアパロ事務次長(保障措置担当)が首都テヘランでイラン外務省や原子力庁担当者と面会。IAEAの問題を担当するガリブアバディ外務次官は協議後、「(イスラエルと米国による核施設攻撃を明確に非難しないなど)IAEAが責任を果たさなかったことへの批判を伝え、イラン核問題への姿勢の是正を申し入れた」と語った。また、協議継続で合意したことを明らかにした。今回、核関連施設の視察などはなかった。
イランは初期からの核不拡散…