血糖値を一定に保つインスリンを出す膵臓(すいぞう)の細胞が破壊される1型糖尿病について、京都大病院は14日、重症患者1人にiPS細胞からつくった膵島(すいとう)細胞を移植する臨床試験を2月に実施し、経過は良好で安全性に問題ないことを確認したと発表した。この成果を受け、移植する細胞数を増やして2例目を近く行う。今後、治療効果を確認し、2030年代の実用化をめざす。 記者会見する、研究チーム責任者の矢部大介教授(右)と移植手術をした穴澤貴行講師=2025年4月14日、京都市左京区の京大病院、坪谷英紀撮影 1型糖尿病は免疫異常などで…