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 京都大学の研究チームは2日、iPS細胞から腎臓細胞のもとになる細胞をつくり、慢性腎臓病のマウスに移植したところ、腎機能の低下を抑えることができたと発表した。数年以内に人での効果を調べる臨床研究の開始を目指すという。

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マウスの腎臓に移植された、iPS細胞からつくった腎臓のもとになる細胞(光っている部分)=京都大学iPS細胞研究所提供

 慢性腎臓病は、腎障害や腎機能の低下が続く状態で、進行すると人工透析や腎移植を受けないと生きられない末期の慢性腎不全につながる。患者は国内に1千万人以上。研究チームはiPS細胞から腎臓細胞のもとになる細胞をつくって腎臓に移植する治療法開発を進めている。

 人の治療に使えるようにするためには、iPS細胞から腎臓のもとになる細胞を効率よく大量に増やす必要がある。これまでの方法では培養の途中で増殖率が下がる課題があったが、研究チームは、穴の開いたプレートに腎臓のもとになる細胞の塊と特殊な培養液を入れる新たな方法を開発した。さらに、目的の細胞をより分けて純度を高めるために、細胞膜にある目印となるたんぱく質も見つけた。

 こうしてできた腎臓のもとに…

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