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月探査計画HAKUTO-Rのミッション2で、月面に降り立つ着陸船と月面探査車のイメージ=ispace提供
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 日本の民間企業として初の月面着陸に挑戦していた宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」は、着陸船「レジリエンス」が6日午前4時17分ごろに着陸を試みたが、管制室との通信が途切れたと発表した。着陸の確認ができておらず、着陸船の状況は不明だという。

 ispaceが会見場にスクリーンに映しだした映像によると、着陸予定時刻の約1分半前に、着陸船の高度や速度などを示す表示が消えた。午前4時半ごろ、「現時点でまだ通信確率ができていないが、引き続きレジリエンスと連絡できるように試みます」とアナウンスが流れると、会場に集まった関係者らは落胆の表情を浮かべた。

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 ispaceは2023年にも着陸を試みたが、高度を正しく測れず、月面に衝突して失敗していた。

 月には水や鋼材となる豊富な資源が眠るとされ、将来的には資源探査の場となる可能性がある。さらには、火星探査への中継基地としても注目が集まる。世界がこぞって月への探査を進める中で、「月への宅配便」サービスを確立させたい狙いだった。

 着陸船は6日午前3時15分ごろ、高度約100キロから降下を開始。減速の噴射と姿勢の変更を繰り返し、月面に近づいていった。

 ispaceによると、着陸…

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