日本の音楽をもっと世界に届けるうえで、立ちはだかる「壁」を乗り越えようという機運がいま、音楽業界で高まっている。今年1月に千葉・幕張メッセで開かれた業界関係者向けのイベントでは、海外に活躍の場を広げている「YOASOBI」と「新しい学校のリーダーズ」の関係者が、現地で感じた手応えや課題などを報告した。
イベントは、1月22~24日に開かれた「ライブ・エンターテイメントEXPO」。ライブ演出のための最新機材や、ファン向けのグッズを紹介するブースなどが並んだほか、エンタメに関する講演会が連日開かれた。
新しい学校のリーダーズの事務所社長「Jポップへの関心高まっている」
「オトナブルー」などのヒット曲があり、海外でも人気の4人組ユニット「新しい学校のリーダーズ」の所属事務所・アソビシステム社長の中川悠介さんは、日本のエンタメの現状と未来をテーマにした対談に登場。米国などではKポップの世界的流行をきっかけにアジアの音楽全体への注目度が上がっており、「Jポップへの関心もさらに高まっている」と話した。
昨年、米国の大型音楽イベント「コーチェラ・フェスティバル」に出演したとき、「色々な人種の方々が集まり、アーティストを知っているか知らないかは関係無く、純粋に音楽を楽しんでいるという印象を受けた」という。
海外公演には、ビザ取得のための手続きなど様々な準備が必要だが、最近は海外ツアーで各地を回る日本人アーティストが増えたため、「日本のアーティストを専門とするプロモーター(興行主)や通訳、ドライバーの方々が出てきて、以前よりも動きやすくなった」とも話した。
YOASOBIのプロデューサーが明かす 海外進出の意義
ヒット曲「アイドル」などで知られる男女2人組ユニット「YOASOBI」のプロデューサー、屋代陽平さん(ソニー・ミュージックエンタテインメント)は、別の回に登壇。YOASOBIはアジアや北米などで公演しているが、海外での興行単体は「赤字」だと明かしつつ、それを上回る利点があるとして、こう語った。
「見たことのない場所でライ…