2018年のサッカーW杯ロシア大会。遠藤航選手(現リバプール)は、一度も出場機会を得られずに大会を終えた。今や日本代表の中盤の要である遠藤選手は、当時Jリーグ・浦和レッズに所属する25歳。複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーだった。でも、それがあだとなっているように、立石敬之さん(55)には見えた。
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立石さんは当時、ネット関連会社「DMM.com」が買収したベルギー1部リーグ・シントトロイデンの最高経営責任者(CEO)に就任したばかり。大会直後の遠藤選手に声をかけた。「ベルギーに来ないか」。遠藤選手は「海外でボランチ(守備的MF)一本で勝負したい」と、二つ返事で受けた。
25歳の海外移籍は、正直早いとは言えない。ただ目標が明確な分、「化けるのでは」という期待があった。
遠藤選手は18年にシントト…