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消滅危機も経験した京ヴェルディの底辺からの成長に挑む城福浩監督=東京都稲城市のクラブハウス、山浦正敬撮影
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 資金も人材も厳しく、名門の面影はない。かつて、サッカーJリーグのスターチームだった東京ヴェルディが今、もがいている。復活に向け、クラブを引っ張るのは、城福浩監督(64)。還暦を過ぎた監督は、どうやってチームを変えようとしているのか。

軽自動車で坂道を登った

 「軽自動車で坂道を登った」

 ――チームをJ1に16年ぶりに復帰させ、昨季は降格候補という大方の予想を覆し、6位で終えました。

 「軽自動車に定員いっぱいの4人が乗り、思いっきりアクセルを踏みながら坂道を登り続けたシーズンでした。大きなエンジンの車なのに、走りきれなかったクラブもある中での最終結果です」

 ――確かに、クラブの資金面…

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