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羽田空港=2025年2月11日、東京都大田区、朝日新聞社機から、嶋田達也撮影

 国内の主要10空港で電力供給や機体整備などを担う東証スタンダード上場のエージーピー(AGP、本社・東京都大田区)について、同社株の約30%を保有する筆頭株主の日本航空(JAL)は25日、6月の株主総会でAGP株の非公開化を株主提案すると発表した。AGP株の約24%を保有する日本空港ビルデング、約18%を保有するANAホールディングス(HD)の2社もJALの提案に賛同する方針だという。

 AGP株の発行済み株式のうち、JAL、日本空港ビル、ANAHDの3社の保有比率は7割に達する。3社はAGPの大株主であると同時に主要な取引先でもあり、構造としては少数株主との間に利益相反が生じうる。

 JALによると、AGPは2022年から利益相反の恐れを認識し、JALなどの主要株主との対話を控える姿勢に転じた。JALは利益相反の実態はないとし、「AGPは利益相反構造を過度に強調している」と主張する。JALはAGP株の非公開化によって少数株主をなくすことで、利益相反が生じ得ない構造に切り替えるとしている。

 AGPは朝日新聞の取材に対し、「社内で手続きをしており、対応が決まれば開示する」とした。

 JALの株主提案が可決され…

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