「J:COM BS」をアピールするJCOMの岩木陽一社長=2025年6月18日午後5時50分、東京・丸の内、黒田健朗撮影

 ケーブルテレビ大手のJCOMは18日、6月末で放送を終了する無料BS放送「BS松竹東急」の運営会社を買収すると発表した。7月1日付でチャンネル名を「J:COM BS」に変更し、同日午前10時から放送を再開する。

 JCOMの岩木陽一社長が18日、記者会見を開き、全株式を取得して完全子会社化すると説明した。BS参入の理由については、全体的に視聴率が上がっており、市場規模も少しずつ拡大していると指摘。「成長分野だと思っている」と述べ、今年度から黒字化を目指すとした。既存のCSチャンネルとの広告営業や番組調達の一体化により、運営の効率化を図るという。

 7月以降の番組編成については、BS松竹東急のエンターテインメント路線を継承するとしつつ、詳細は今後明らかにするとした。JCOMの笹島一樹執行役員は「今までの視聴習慣を維持できるような、似たようなジャンルのところをなるべく加えていきたい」と話した。

 BS松竹東急をめぐっては、2月27日に筆頭株主の松竹ブロードキャスティングを抱える松竹が、グループとしてBS放送事業から撤退すると発表。3月31日には、BS松竹東急が6月末で放送を終了すると明らかにしていた。

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