JR奥羽線の新庄―院内間を走ることになった電気式気動車「GV―E400系」=秋田駅、JR東日本秋田支社提供

 山形、秋田両県を襲った昨年7月の大雨で被災し、運転を見合わせていたJR奥羽線の新庄(山形県新庄市)―院内(秋田県湯沢市)間が25日、9カ月ぶりに運転再開した。JR東日本が発表した。両駅間の列車は、電車から電気式気動車に切り替える。

 JR秋田支社によると、新庄―院内間は山形県内の26カ所で線路の盛り土の崩落や土砂の流入などの被害が起きた。新庄―院内間は代行バスを走らせ、院内―秋田間は折り返し運転していた。

 新庄―院内間の列車は25日の始発から、ディーゼルエンジンで動く電気式気動車「GV―E400系」を走らせる。1両編成で1日7往復する。上下線の一部を除き、上りは院内駅、下りは横堀駅で乗り換えが必要になる。架線は順次取り外し、JR東日本管内では2例目の「非電化」を進める。

 その理由について、同支社は、災害時に倒木による架線の切断などが起きた場合、「架線を必要としない電気式気動車の方が、早期の復旧が可能になり、メンテナンスの費用も削減できる」と説明している。

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