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晩秋の中を駆け抜ける久留里線=2021年11月27日、千葉県君津市の上総松丘―上総亀山間、三嶋伸一撮影

 JR東日本千葉支社は27日、千葉県の房総半島を走る久留里線の一部区間である久留里(君津市)―上総亀山(同)間9.6キロを廃止する方針を表明した。民営化後、同支社管内での廃線は初めて。今後、君津市などでつくる市地域公共交通会議(法定協議会)で、廃線の時期や代替交通手段の確保について協議を進める。

 「(同区間は)バスを中心とした新たな交通体系にモードチェンジするのが最適だ」。土沢壇支社長は同日の定例記者会見で、こう話した。

 廃線後は、久留里駅ロータリーなどにバス停を整備して、定時運行の路線バス網の整備を進めるとした。現行の運行本数1日8.5往復以上の本数を確保するとも説明した。

支社長、廃線は「できるだけ早く」

 同社によると、路線バスに切り替えることで、地域住民がよく利用する病院やスーパー、高校などへのアクセスは鉄道よりも高まるという。亀山ダムや久留里城などの観光名所もルートに組み込むことで、観光振興につながるとも強調する。

 廃線の時期は未定だが、土沢支社長は「できるだけ早く実現したい」との考えを示した。一方で、来年3月のダイヤ改定での廃線については「時間軸的に現実性は薄い」と述べた。

 市民団体「久留里線と地域を…

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