不採算が続いているJR久留里線の久留里(千葉県君津市)―上総亀山(同)間9.6㌔の「廃線」への手続きが進んでいる。JR東日本と県、君津市の3者が地域交通のあり方を協議する「沿線地域交通検討会議」が、10月28日に報告書(最終版)を公表し、「自動車交通への転換」を打ち出したからだ。今後、JR側が報告書を受けて方針をまとめ、市地域公共交通会議(法定協議会)でさらに議論される。
報告書では「利用客は平日では最大15人程度、休日では最大20人程度。1両あたり100人以上の定員を有する鉄道では輸送力が過剰で、自動車中心の交通体系へ移行することで利便性が高まる」などと結論づけた。
「最大15~20人」という、平日の朝夕や休日の日中をピークとした、まとまった需要に対応するためには、バスを中心とした定時定路線型の交通手段を選択。久留里線の運行本数(1日8.5往復)より多く運行させることが望ましいとした。
買い物や通院にはデマンド交通で
買い物、通院など利用時間や…