JR九州の子会社が日本と韓国を結ぶ高速船への浸水を隠して運航を3カ月以上続けた問題で、国土交通省は17日、運航会社のJR九州高速船(福岡市)に対し、海上運送法に基づいて、輸送の安全確保と、安全統括管理者・運航管理者の解任を命令する行政処分を出した。同じ高速船をめぐっての処分は昨年6月に続いて2度目で、同法に基づく解任命令は全国初となる。解任に従わない場合は100万円以下の罰金が事業者に科される。
- 問われるJR九州のガバナンス 浸水隠しで2年連続子会社処分の異常
問題の船は福岡・博多港と韓国・釜山港を往復する「クイーンビートル」(定員502人)。2月中旬、船首部分に2~3リットルの浸水を確認したが、JR九州高速船は報告も修理もせず運航を継続。浸水量が増えた5月末に初めて浸水を確認したように装い、九州運輸局に報告した。
この間、航海日誌などに「異…