JR九州の古宮洋二社長は6日の社員向けの年頭あいさつで、日韓高速船「クイーンビートル」の浸水隠し問題に触れ、「今年は安全をグループ全社員がもう一度、ゼロから考えていく年」と訴えた。
一連の問題では、子会社のJR九州高速船の幹部が浸水が判明した後も「安全に支障はない」と判断するなど、安全を軽視する体質が浮き彫りとなった。古宮社長は「安全を事業の基盤とするJR九州グループにとって、起こしてはならないことだと私自身も反省している」と述べた。
そのうえで「(高速船の)関係者だけの問題ではなく、自分事としなければならない」と強調。「自分が間違っていると思うことに直面した時、ノーと言えるか」が安全確保のうえで重要だと訴えた。