12日午前6時45分ごろ、JR京都駅(京都市下京区)のホームに、「不審物が放置されている」とJR西日本の職員から110番通報があった。京都府警下京署によると、4番、5番ホームの間に置かれていた不審物は、縦約36センチ、横約50センチ、高さ約36センチの発泡スチロールの箱で、黄色のビニールテープで巻かれていた。調べた結果、爆発物ではなく、中には外国製のお菓子などが入っていた。府警は13日に開幕する大阪・関西万博にあわせ、京都駅や周辺の警備を強化していたという。
この影響で駅構内は立ち入りが一時制限されたが、午前9時に解除された。JR京都線や琵琶湖線、湖西線、奈良線、嵯峨野線の計110本が運休するなど約7万6千人に影響した。
週末ということもあり、駅周辺は利用者らで混雑した。バレーボールの練習試合に向かう途中だった高校3年生は「朝7時ごろ、不審物があるというアナウンスがあった。ホームから出てくださいと言われた。怖かったです」と話した。