JR四国は14日、2024年9月中間決算を発表した。コロナ禍後の移動需要の回復などから売上高にあたる営業収益が前年度同期比5.1%増の267億円に、純利益も前年度同期比2億円増の23億円を確保して2期連続の増収増益となった。

 営業収益はコロナ禍が本格化する前の2019年同期を超えた。運輸業だけでなく非鉄道事業でも伸びたが、駅ビル・不動産部門はマンションの売り上げが大きかった前年度同期の反動で5億円減。これが響いて営業損益は2億円悪化し、51億円の赤字となった。

 単体の鉄道運輸収入は一部で運賃値上げの効果もあり、5.1%増の114億円だった。

 国からの財政支援に伴う国への貸し付けの利息などが増え、営業外利益は6億円増の80億円となった。

 通期の業績予想については、営業収益532億円、純利益1億円未満という今年度の事業計画を変えていない。町田倫代常務は会見で「費用は下半期が多く、資源価格など不確定要素もある」と説明した。(福家司)

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