広々とした学生向け賃貸マンションの食堂=2025年3月10日午前10時5分、高松市浜ノ町、福家司撮影

 JR四国が非鉄道部門の収益拡大を目指して初めて手がけた学生向け賃貸マンション「J.リヴェール高松駅西」(高松市浜ノ町)が完成し、3月に入居が始まった。すでに満室という。

 JR四国の社有地に建設し、鉄筋5階建て延べ2785平方メートル。全室個室でバス・トイレ付きの80室。管理栄養士が監修した食事を提供する食堂をはじめ、自習室(13席)、コミック約600冊を置いたコミュニティースペースもある。

 3月に開学した徳島文理大高松駅キャンパスまで徒歩4分と近い。入居者は香川大生と文理大生が大半を占め、一部が専門学校生という。

 3月にあった内覧会でJR四国の四之宮和幸社長は「満室でスタートできることは喜ばしい。若い世代の学び、交流を通して学生たちの定住、地元での就職、中心市街地のにぎわい発展につなげていきたい」と話した。

 運営会社ジェイ・エス・ビー(京都市)の森高広社長は「地元で就職される若者の入居も可能とし、弊社が全国で管理する学生マンションにいる約4千人の四国出身者がUターン就職される際にこの建物を利用いただくことで、若者の定住、地域の振興につながればありがたい」と話した。

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