JR北海道は、高架橋の耐震補強工事にあわせて、新札幌駅(札幌市厚別区)をリニューアルすると、14日に発表した。完成は2028年秋ごろを予定している。駅周辺の再開発で新たなにぎわいが生まれているなかで、駅や商業施設を一新してより多くの利用につなげる狙いだ。
駅のリニューアルでは、道産のスギ材とれんがを使ってぬくもりのあるデザインにする。朝夕のラッシュ時に混雑する出入り口や、改札につながるコンコースの通路幅を広げ、扉やエアコンのある待合室も設ける。事業費(商業施設開発は除く)は約33億円。
商業施設は、耐震工事に伴って今年4月から順次撤去している。新たな施設は、日常利用できる飲食や物販を中心とし、27年度から順次開業させていく計画だ。
新札幌駅は、道内のJR駅で3番目に多い1日約1万4千人(23年度)が乗車する。1973年に完成して以来、初めての大規模リニューアルという。