JR東海が29日発表した2025年4~6月期決算は、売上高が4782億円(前年同期比9.9%増)、純利益が1452億円(同21.2%増)だった。いずれもコロナ禍前の19年4~6月期を上回り、過去最高となった。増収増益は5年連続となる。
東海道新幹線を中心に、主力の運輸事業が好調だった。とくに訪日客による運輸収入は450億円で、前年同期より約7割伸びた。また、4月中旬に開幕した大阪・関西万博の来場者の利用も140億円(訪日客分20億円を含む)に達し、計画を上回っている。10月中旬までの開催期間全体で、200億円を計画していた。
賃上げによる人件費の増加や電気料金上昇の影響は受けたものの、本業のもうけを示す営業利益は2212億円(同20.0%増)となった。