JR貨物は10日、貨物列車の車軸に車輪などをはめ込む作業で、圧力の検査データを改ざんする不正があったと発表した。不正のあった車両は機関車4両、貨車560両の計564両で、同社の輸送能力の約1割を占める。安全性が確認されるまで不正車両の運行は停止し、ほかの列車の積載量を増やすことなどで輸送対応する。
不正は北海道室蘭市、川崎市、広島市の国内3カ所の車両所で、少なくとも2014年から行われていた。はめ込み時の圧力が基準値を超えた際、検査記録表に基準値内に収まる虚偽データを記載するなどし、工程延長やコスト増加を防ごうとしていたという。
国土交通省は、11日から同…