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山形県

 自動車専用道路のトンネル工事のため、全線で運休が続くJR陸羽西線について、当初2024年度中としていた運休期間が25年度にずれ込む見通しとなった。代行バスの運行も延長される。国土交通省とJR東日本が7日、発表した。

 国交省は、新庄市と酒田市を結ぶ高規格道路「新庄酒田道路」(約50キロ)の一部となる「高屋道路」(3・4キロ)の整備を進めている。この区間の「高屋トンネル(仮称)」が、陸羽西線のトンネルと近くで交差することから、安全に配慮して22年5月から約2年間の予定で同線の全列車を運休することにした。この間、代行バスを運行している。

 山形河川国道事務所によると、鉄道トンネルへの影響に配慮しながら高屋トンネルの掘削工事を進めているため、当初の想定より時間を要した。そのうえで今後の工事スケジュールを精査し、25年度にずれ込む見通しになったという。

 また、国交省は「新庄酒田道路」の一部を構成する「国道47号 新庄古口道路」(10・6キロ、新庄市―戸沢村)が12月7日に全線で開通すると発表した。一部区間(4・6キロ)は開通済みで、今回は工事を進めてきた区間(6キロ)が開通する。(高橋昌宏)

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