Smiley face
写真・図版
記者会見するJR東海の丹羽俊介社長=2025年7月16日、名古屋市中村区、辻健治撮影

 JR東海は今年10月1日から、高山線の特急「ひだ」でチケットレス乗車サービスを始めると16日に発表した。

 対象となるのは普通車指定席とグリーン車で、設定区間は名古屋、岐阜、美濃太田、下呂、高山、飛驒古川の各駅相互間。一部の区間では早期割引も設ける。9月1日からJR西日本のインターネット列車予約サービス「e5489」で発売する。

 「ひだ」はインバウンド(訪日客)の増加などで利用状況が好調だ。2024年度は利用客がコロナ禍前の18年度を18%上回った。

 JR東海の丹羽俊介社長はこの日の定例会見で、「e5489の外国人向け機能も活用しながら、インバウンドの方に便利に使っていただく想定をしている」と話し、「検討中ではあるが、今後、他の特急列車にも拡大したい」と語った。

 チケットレス乗車サービスの導入に伴い、「ひだ」を利用した場合は下呂、高山、飛驒古川の各駅でTOICA(トイカ)の利用が可能になる。また、この3駅と高山線の岐阜―美濃太田間の各駅との間を乗車する場合は、普通列車でもTOICAが利用できる。

共有